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境界サインがもらえない!1年半止まった土地売却の実話

「隣の地主さんが、境界のサインをしてくれないんです。」
土地の売却を進めていたあるお客様が、困り果てた様子でご相談に来られました。契約自体は成立していたものの、隣接地との境界確認が得られず、登記の手続きが進められない状態になっていたのです。

当初、売主様は「すぐに終わるだろう」と楽観的に考えておられました。ところが、いざお願いに行くと、隣接地主の方は首を縦に振らず…。理由は、過去の小さな行き違いや、境界線の認識のずれにありました。「昔はここまでがうちの土地だった」「いや、測量図にはこう書いてある」と、長年の認識の差が表面化してしまったのです。

話し合いは難航し、最終的には専門家の力を借りることになりました。測量士に依頼して新たに測量を行い、司法書士も交えて法的な裏付けを確認。そのうえで改めて隣接地主に説明を重ね、ようやく承諾を得られたのは契約から1年半が経った後でした。

売主様は「もっと早く動いておけばよかった」と大きなため息をつかれました。買主様も長期間待たされることになり、不安を感じられたことでしょう。境界問題は一度こじれると長期化しやすく、売却全体のスケジュールに大きな影響を及ぼします。

この経験を通して強く学んだのは、境界確認は売却を始める前に済ませておくべきだということです。後回しにしてしまうと、契約そのものがストップしてしまうリスクがあるからです。

私たちは現在、土地の売却を希望される方には「まず境界の確認をしておきましょう」と必ずお伝えしています。必要に応じて測量士や司法書士をご紹介し、早い段階から専門家を交えて対応することで、スムーズに取引を進められるようにしています。

ポイントまとめ

  • 境界確認が得られず、売却が1年半も停滞した事例がある。

  • 境界問題は感情的な要素が絡み、長期化しやすい。

  • 売却をスムーズに進めるには、事前の境界確認と専門家の活用が不可欠。

土地売却を検討されている方は、境界の問題を「あとで」と考えず、早めの対応が安心への近道です。境界確認や隣接地との調整でお困りの際は、ぜひ当社にご相談ください。