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売却の途中で売主様が…〜不動産仲介は“売る”だけの仕事じゃないんです〜

「151坪の土地を売却したい」――そんなご相談を、儀間エリアの地主様からいただいたときのお話です。

ここ数年で住宅がどんどん増え、村内でも人気が高まっているエリア。広さもしっかりある土地ですから、「これは反響が期待できそう!」とワクワクしながら売り出し準備を進めていきました。

現場調査をして、書類を整えて、いざ募集スタート。

すると、想像以上の反響でした。木造建売を手がける業者さんからのお問い合わせはもちろん、「ここに住みたい!」という地元の方からのご相談も多くいただきまして、売り出しから1ヶ月で3組のお申し込みが入ったんです。

一番手のお客様と取引きを進めることになり、測量、現場の整地、契約書のご説明……と、順調に進んでいた、はずでした。

ところが――売主様が、お亡くなりになってしまったんです。

実は売却のご相談をいただいた時点で、売主様はご高齢で自宅療養中でした。とはいえ痴呆などはなく、お会いしてお話もしっかりできる方でしたので、「本人確認も問題なし」として売り出しを進めていたのですが…。

今回の物件は、開発事前協議や農地法申請といった行政手続きが必要な土地でした。契約から引き渡しまで数ヶ月かかる見込みでしたから、私自身、「万が一のことも想定しながら進めなければ」と思い、ご家族と相続関係の流れも踏まえて打ち合わせをしながら進めていたんです。それでも、契約前にこんな急な展開になるなんて…。

すぐに買主様へ事情をお伝えし、「一旦、相続関係を整理してから進めさせてください」とお願いしました。ありがたいことにご納得いただけたのですが、相続人を調べてみるとなんと9名。さらに、腹違いのお子様が2名いらっしゃって、そのうちの1名はすでに亡くなられており、そのお子様たちも相続人に……と、なかなか複雑な状況でした。

不動産仲介って、土地や建物を「売る」だけが仕事だと思われがちなんですが、実は売却までの“整理整頓”――境界線の確定、相続関係の整理、行政手続きなど――その下準備こそが盛りだくさんなんですね。

「売るだけなら誰でもできるんじゃない?」とよく言われます。でも、決してラクな仕事ではないんですよ。むしろこういう一つひとつの場面で、お客様に寄り添ってサポートできるかどうか――そこが私たち仲介業者の腕の見せどころなんだと思っています。

ポイントまとめ

  • 不動産売却には、境界・相続・行政手続きなど、見えない“整理整頓”の作業がたくさんある

  • ご高齢の売主様の場合は、もしもの事態も想定して進めることが大切

  • 相続人が多いケースでは、より丁寧で慎重な対応が必要

こうした“見えない部分”にこそ、不動産仲介の本当の役割があると、私はいつも感じています。「うちの土地、どう動かせばいいんだろう?」「相続のことも気になっていて…」という方は、お一人で悩まずに、ぜひお気軽にBest Lifeへご相談くださいね。