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前回のお話の続きです。
3年近くの耕作実績があり、JAへの出荷証明まで揃っているお客様。それでも農業委員会から返ってきた答えは「NG」でした。
なぜダメなのか?私たちもじっくり話を聞いてみたんです。
行政(農業委員会)の言い分は、ざっくりまとめるとこうでした。
「耕作証明書を発行することができません」。
耕作証明書というのは、各行政(農業委員会)にある“農地台帳”に記載された内容をもとに発行される証明書のこと。ところが、お客様が実際に耕作されている事実が、農業委員会には記録として残っていなかったんです。
つまり――
・お客様は、本当に畑で農作物を作っている
・JAへの出荷もちゃんと行っている
・でも、行政(農業委員会)への“報告”はしていない
その結果、行政の中では「新規」扱いになってしまう、というわけなんですね。
「これからは、定期的に農業委員会へ出向いて報告してくださいね。数年後には証明書を発行できるようになります」とのお話。
……数年後ですか…。
その内容を持ち帰って、お客様にご説明しました。すると、「じゃあ私自身も直接窓口に行って、確認してきます」とお客様自ら動いてくださることに。
その際、出荷証明や、農業をしている事実を証明してくださる方(すでに登録されている農業従事者の方)にも協力をお願いし、一緒に農業委員会へ出向かれました。
すると――返ってきた回答は、「OK」。
えっ???
どういうこと???
仲介業者である私たちは、思わず首をかしげました。
簡単に言ってしまえば、行政の方と親しい間柄の方をご一緒に連れて行ったことで、OKがもらえた様子だったんです…。
「コネを作るといいよ」――そんな話を耳にしたことはありましたが、まさか数日でNGがOKに変わるなんて。私たち仲介業者は、これまで何のために走り回っていたんだろう…と、正直、腑に落ちない気持ちもありました。
とはいえ、結果的に新規農業従事者としての申請が可能になり、無事に契約を進めていけることに。
ありがたいことではあるんですが、なんとも複雑な気持ちが残った経験でした…。
不動産の手続きには、法律や制度だけでは語れない“現場のリアル”がたくさんあります。「うちのケース、どうなんだろう?」と少しでも気になったら、お気軽にBest Lifeへご相談くださいね。